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200年基礎を造る


1.「コン」を確認しましょう!

   @ 配合 

  A 生コン工場

2.「工法」を確認しましょう!

  @ 打設方法

  A 養生方法

3.「査方法」を確認しましょう!

  @ 受け入れ検査

  A 実体検査(コア抜き検査)

 


1.「コン」を確認しましょう!

 ひび割れの生じにくい、丈夫なコンクリート基礎を造るためには、その材料である「生コン」の「配合」や「品質」に留意する必要があります。
  「生コン」は、セメント、水、砂、砂利などの材料を混ぜ合わせたものですが、材料そのものの品質や、それらを混ぜ合わせる割合、つまり「配合」などによって強度や耐久性に大きな違いが生じます。
  したがって、「生コン配合の検討」や「生コン工場の選定」は、慎重に行なう必要があります。

要点@ 生コンの配合を確認しましょう!

・水セメント比:50%以下 水セメント比を小さくするほど、コンクリートの強度は大きくなりますが、一方、生コンの値段が高くなります。
・単位水量:170kg/m3以下 練り混ぜ水を多くするほど施工しやすくなり、少ない人手で工事を行なうことができますが、一方、乾燥収縮ひび割れが生じやすくなります。
・細骨材率※1:40以下  細骨材率を小さくするほど、練り混ぜ水を減らすことができ、ひび割れが生じにくくなりますが、一方、施工がしにくくなり、人手を要するようになります。
・スランプ※2:12cm以下  スランプを小さくするほど、材料分離※3を抑制することができますが、一方、施工がしにくくなり、人手を要するようになります。
(数値はいずれも弊社推奨値)

※1 生コン中の総骨材量に対する細骨材量の割合(体積百分率)。
※2 施工時の生コンの固さを示す指標。数値が小さいほど固く扱いにくい生コンであると考えられます。
※3 生コンを構成する各材料は密度が異なるため、静置するとそれらが分離する傾向が認めら
れます。

 

要点A 生コン工場の選定方法を確認しましょう!

 生コン工場の「設備の管理状態」や「技術力」には、工場ごとにかなりの差があります。 JIS認定のあるなしに関わらず、工場の現状を確認する必要があります。


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2.「工法」を確認しましょう!

 ひび割れの生じにくい、丈夫なコンクリート基礎を造るためには、適切な施工法でコンクリート工事を行なう必要があります。
 コンクリートは「生コンを型枠の中に流し込みさえすれば、期待どおりの品質に固まる」わけではありません。コンクリートの性質についての基礎知識を持った作業員が、適切な道具を用いて施工する必要があります。

 要点@ 打設方法を確認しましょう!

・口径50mmの高周波バイブレータを使用する  耐久性を高めるためには、強力なバイブレータを使用し、コンクリートを密実に詰め込む必要があります。
・再振動締め固めを行なう 打ち込み終了後、材料分離によって骨材や鉄筋の下側にたまった水を追い出すためには、再振動締め固め作業を行なう必要があります。
・タンピング等加圧作業を行なう 材料分離によって、水や空気の集まりやすい上部のコンクリートを密実にするためには、タンピング(上面から叩く)作業を行なう必要があります。
・型枠面の叩き作業を行なう 側面に気泡ができるのを防止するためには、打ち込み作業に合わせて型枠面の叩き作業を行なう必要があります。

 

要点A 養生方法を確認しましょう!

 コンクリートはセメントの水和反応によって硬化しますが、その反応速度は非常に遅いため、できるだけ長期間、湿潤養生を行なうのが望ましいといえます。特に反応の活発な硬化初期(打設後3日くらいまで)に湿潤状態を保持することは重要で、その時期にコンクリートを乾燥状態にさらすと、著しく耐久性を低下させることになります。
・型枠解体時期 型枠解体作業によって、コンクリート面に傷がつかない程度まで硬化したころを見計らい、型枠の解体を行ないます。目安は積算温度※4120℃・日(弊社推奨値)。
・型枠解体前の養生 上面や型枠とコンクリートの隙間からの乾燥を防止するため、「散水後シートで覆う」等の湿潤養生を行なう必要があります。
・型枠解体後の養生 型枠解体後のコンクリート面は非常に乾燥しやすいため、解体後は直ちに「養生専用テープを貼り付ける」、「散水後ビニールシートを貼り付ける」などの養生作業を行なう必要があります(養生期間は最低でも1週間程度とし、長いほどよい)。

※4 (日平均気温+10℃)×日数


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3.「査方法」を確認しましょう!

 「打ち込む際の生コンの品質(材料)」、「硬化後の基礎コンクリートの品質(材料+施工)」を確認するために、適切な検査方法で検査を行なう必要があります。
  生コンの品質にはばらつきがあります。したがって、打ち込みを行なう際には、生コンの受け入れ試験を行ない、その品質を確認する必要があります。
  またコンクリートの品質は、材料である「生コン」の品質のみで決まるわけではなく、「施工」の良否も影響します。したがって、硬化後の基礎コンクリートの品質を知るために、コア採取を行なうなどして、直接基礎のコンクリートを検査する必要があります。

要点@ 生コンの受け入れ検査について確認しましょう!

  生コンの荷下ろし時に、スランプ、空気量試験を行なうとともに、その際にサンプルを採取し(供試体作製)、硬化後には圧縮強度試験を行なうようにします。

要点A 硬化後の実体検査(コア抜き検査)について確認しましょう!

  コンクリート基礎から小径コア(直径35mm×長さ100mm程度)を採取し、圧縮強度試験、見かけ密度試験、吸水率試験などを行なうようにします。


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